地球上にはアミノ酸が豊富に存在している

単体でのアミノ酸やタンパク質のかたちで存在しているアミノ酸を体の中に持っているのは私たち人間だけではないのです。
自然界に生きている哺乳動物などはもちろん、爬虫類や鳥類、魚類そして昆虫、動物の他にも植物、海藻、プランクトン、そしてカビ、細菌などもアミノ酸を体内持っています。

 

人間と同じように、アミノ酸を食事などから摂る必要がある生き物がいるのですが、それとは逆に、アミノ酸をわざわざ取り入れる必要がなく、必要なアミノ酸を全て自分の体内で作り出してしまう生き物もいるのです。それぞれ自分の形を作り、生きて行くためには、タンパク質や酵素が不可欠なので、そのためにアミノ酸を取り入れたり、作り出しているというわけなのです。
そんなアミノ酸の種類や構造は、この世界に生きるているものすべてに共通しています。

 

地球上には、地球上で生きている生物が持っているタンパク質や、遊離アミノ酸の量を合わせた、多くのアミノ酸が存在しています。それとは逆に、人間の生きているこの地球上で、生物以外にアミノ酸が生成される場面は、ほとんどないと言えるのです。

 

ところが、生命が誕生する前の、原始の時の地球上では、アミノ酸がすでに出来ていたとの話もどうやらあるようなんです。大気中に酸素が無く、二酸化炭素、水蒸気と窒素(メタンやアンモニア)が大気の主な成分であった頃の地球上では、落雷などのエネルギーによって、アミノ酸が生成したというものなんです。これは原始の頃の地球の大気をフラスコ内に同じような環境にして作り、そのフラスコ内で電気放電の実験を行った、ユーリーミラーの原始生命の進化に関する実験結果から支持されているものなんです。

 

このように、生成したアミノ酸を豊富に含んでいる海から、生命が誕生したのではないかという仮説は、数十億年前の、地球の海に漂っていただろうアミノ酸が、現在の生きている私たちの体の中にも、今でもずっと引き継がれ、そして私たちを生かしてくれているかのようです。アミノ酸から、人間の命が誕生しているというのも過言ではないようです。