理想は体脂肪を減らし筋肉を引き締める

現代の日本は、国全体をあげてのダイエット指向といえるようです。誰もが肥満になるのはやっぱり嫌いますし、特に女性にとってはダイエットは永遠のテーマといってよいほどですね。

 

太っているかなどの、見かけ上の善し悪しは別としても、肥満は動脈硬化や糖尿病などの病気の要因にもなり、極度の体重増加によって、各関節に負担がかかりやすく、関節炎をもたらす恐れもあるといえるのです。

 

食べて摂取した糖や脂肪、タンパク質などは、それぞれ個々の役割があるのですが、人間の身体にとって過剰な量を摂った場合には、余っている分を体の外に排出してしまうのではなく、グリコーゲンや筋肉、そして脂肪として蓄えるように働く性質があるのです。これらは、生活しているうえで、食物が常に手に入るとは限らない場合に備えての、動物が共通して持っている、生きていくための知恵といってもよい性質なのです。クマなどの動物は、冬眠の前に蓄積した脂肪を、エネルギー源として体にため込んで冬眠を乗り切るのです。これら自然界に生きる動物にとっては、いかにエネルギー源を摂っていくのかが最も重要な問題なのです。食糧に困らないような、現代の先進国の人々でも、必要以上に体内に摂取したエネルギーを、脂肪として貯めこもうとする、人間の身体の性質から免れることはできないのです。

 

食事の食べる量を減らし続けていけば、体の脂肪の蓄積は減って行くと言えます。しかし、これは栄養失調になってしまうことと同じことで、ダイエットの代償としては、とても危険が大きすぎる恐れがあるのです。ビタミンやアミノ酸はもちろんのこと、骨を作るカルシウムやマグネシウム、代謝や細胞分裂に関わっている亜鉛などのミネラルも体内に十分補充されず、不足してしまう恐れがあります。特に女性は、年齢を重ねるごとに、骨粗鬆症のリスクが高い体質に変わっていく言われ、普段からカルシウムが不足してしまうような、ダイエットを何回も繰り返し続けるのは絶対に避けるべきと言えるのです。また、栄養不足によってアミノ酸が足りなくなってしまうと、体の免疫機能が低下して、色々な疾病などにかかりやすい体質になってしまうと言えます。ですから、ダイエットをするのであれば、極端な食事制限をしないで、無理なダイエットをしない方法を考えましょう。

 

ダイエットには、体脂肪を減らすことが目標のひとつとして考えることに間違いはないのですが、同じように必要なことは、体の筋肉を引き締めていくことにあります。弱い働きの筋肉は、体型を維持していくのにマイナスに作用してしまいます。キュッと引き締まったウエスライントや足首、そして美しい姿勢も筋肉の力でできているのです。また、体内の筋肉量の低下は、エネルギーを消費するための働きも低下しますので、肥満体質の改善にはとても不利になってしまいます。

 

栄養素を十分に食事などで摂った上で、体内の体脂肪を減らしていき、さらに運動することで筋肉を引き締めダイエットを行うことが、理想的なダイエットといえるでしょう。